雨宿り~first・kiss~
「大丈夫か?…もう夜遅いし寝ようか」
ん…
いや、ホント。
マジで眠いんだってば…
「動くコト、ムリだし…」
つい、声に出してしまった言葉。
「…しょうがないな」
光はそう言って立ち上がった。
そして、前から用意していたで有ろう、布団を取って来た。
…とは言っても、今は真夏の夜。
かなり蒸し暑い。
「いらない…かな」
光は布団を、近くにドスッと落とした。
「隣、いいか?」
光があたしに問いかける。
つまり…一緒に寝よう、という事。
「いいよ。お隣、どーぞ」
あたしはあっさり、許可。
別にいーじゃん、彼カノなんだし。
あたしは、そっち系は考えないタイプ。
そっち系…うん、そっち系。
光もそーゆー方じゃないし。
ま、処女が失われるまでは…遠いだろうな、きっと。
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