雨宿り~first・kiss~
「りお、こっちに来て」
光が手招きをしながら、あたしを呼んだ。
「何?どうしたの?」
呼ばれた…から、光の方へ行った。
なんか、飼い主と犬みたい…
クスッと笑う、あたし。
あ、もちろん犬はあたしね。
「りお、お前は…」
急に真剣な顔をした、光。
そんな光に思わず、
ドキッ
…っとしてしまった。
「一生、俺の傍にいるって…誓えるか?」
…変な質問。
そんなの、答えは1つしかないって、決まってるじゃん。
「誓えます!」
「誓いますか?」
「もちろん、誓います…」
…チュ
…急に、光が…
キスをした。
「…ありがとな、りお」
あたしを抱きしめて、言った。
愛しくて
切なくて
嬉しくて
…苦しくて
「こっちこそ…ありがとう」
光…愛してるよ…


あたしの
この…恋の旅路は
どこまで続くのだろう…
果てしない
その道を
ずっとずっと
歩いていくよ…
< 98 / 187 >

この作品をシェア

pagetop