マイダーリンは魔王様!?
恭子を玄関先まで見送るのが、草薙の仕事だ。本来なら学校に送るのも仕事なのだが‥このお嬢様は、目立ったり注目されるのを酷く嫌う。通っている中学は、お嬢様学校などではなく‥一般の中学校なのだから。
何故、秧鶏家の親戚が理事長をしている私立中学校に行かずに‥何てことのない普通の中学校に恭子が通うのか、草薙は未だに理解出来ない。知りたいが、自分は付き人‥余計な検索は主の機嫌を損ねる。
「じゃあ草薙、僕は行くから。何かあったら連絡するよ。」
「はい、いってらっしゃいませ‥恭子お嬢様。」
背筋をピンと伸ばして、輝く朝日の中を行く恭子を誇りに思いながら‥草薙は深々と頭を下げた。願わくば、お嬢様に笑顔が戻りますように‥と祈りながら。
何故、秧鶏家の親戚が理事長をしている私立中学校に行かずに‥何てことのない普通の中学校に恭子が通うのか、草薙は未だに理解出来ない。知りたいが、自分は付き人‥余計な検索は主の機嫌を損ねる。
「じゃあ草薙、僕は行くから。何かあったら連絡するよ。」
「はい、いってらっしゃいませ‥恭子お嬢様。」
背筋をピンと伸ばして、輝く朝日の中を行く恭子を誇りに思いながら‥草薙は深々と頭を下げた。願わくば、お嬢様に笑顔が戻りますように‥と祈りながら。