マイダーリンは魔王様!?
暫く恭子が通学路をスタスタと歩いていると‥背後から、凄まじい土煙とドドドド‥という音がする。恭子はウンザリするかのように、溜め息を零して立ち止まる。


「おはようございまーす!恭子さぁ〜ん!!」


恭子に突進してきた少年に対し‥恭子は身軽に避けると、少年の足を華麗に足払い。見事に、顔面スライディングをした少年は転んだ。毎朝恒例の光景に、他の生徒達は慣れているように2人を避けている。


「‥‥おはよう、真田。」


恭子が見下した視線(心底ウザそうな視線でも可。)で挨拶をすると‥少年は嬉しそうに満面の笑顔で、顔を上げた。
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