マイダーリンは魔王様!?
濃紺のハイソックスで上等な畳の上をズカズカと歩き、制服の紅いリボンを捜すが‥見当たらない。すると、秧鶏と満月が描かれた大きな襖の向こうから‥男の声がした。
「おはようございます、恭子お嬢様。」
声からして、二十代後半の男。幼い頃から恭子の世話係をしている、付き人だった。
「草薙か、僕の制服のリボンが無いんだけど。」
恭子の声は可愛らしい女の子の声ではない、どちらかと言うとクールで活発的な声だ。ちなみに口調などは兄譲りでもある。
入って構わないよ、と恭子が言うと‥恭子の付き人『草薙 龍彦』は襖を静かに開いた。
「おはようございます、恭子お嬢様。」
声からして、二十代後半の男。幼い頃から恭子の世話係をしている、付き人だった。
「草薙か、僕の制服のリボンが無いんだけど。」
恭子の声は可愛らしい女の子の声ではない、どちらかと言うとクールで活発的な声だ。ちなみに口調などは兄譲りでもある。
入って構わないよ、と恭子が言うと‥恭子の付き人『草薙 龍彦』は襖を静かに開いた。