マイダーリンは魔王様!?
「おはようございます、兄様。すみません‥お待たせしてしまって。」


「別に構わないよ、早くしないと遅刻しちゃうね。」


兄妹仲良く並んで、朝から贅沢な和食の朝ご飯を食べる。

ちなみに両親はいない、事故で死んでしまったからだ。だから恭子にとって、兄はもう一人の父親同然なのだ。


「そういえば、最近‥例の彼とはどうだい?」


恭水の何気ない一言に、恭子の細長い眉がピクリと動き‥部屋の温度がガクリと下がった。草薙は何も知りません、と言わんばかりの直立不動‥流石は付き人の鏡。


恭子は啜っていた味噌汁をお膳に起き、さり気なく溜め息。


「相変わらず、僕に付いて来ます。いい加減にしてほしいです‥下手したら、ストーカーでは?」
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