あなたの笑顔
 手を握られて、
うれしかったけれど、
呆然とした感じだった。

私は、
佐々木さんの事が好きだけれど
結婚を決めるほど、
彼を知らない。
彼は、
私を知り尽くしているのかしら?

 「今返事しなくていいです。」

 「はい。前向きに検討します。」

何を緊張したのか、
私はそんな事を言ってしまった。
その言葉で、二人で笑い始めて、
お互いにリラックスして、
食事をすすめた。





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