あなたの笑顔
 季節が流れてある日。
佐々木さんからの電話が来た。

 「おはよう。
 今いい?」

 「ええ・・。
 どうしたの急用?」

 「そうすごい急用。
 これから逢える?」

 「ずいぶん急ね。
 渋谷にお買い物に行こうと
 思っていたの。」

 「じゃあ、僕も渋谷に行くから、
 ランチ一緒にできる?」

いつもなら、メールなのにどうしたのかと
気になりながら、
買物の後 待ち合わせをした。

 「どうしたの?
 何かあったの?」
と尋ねると、

 「うん、どうしても
 渡したいものがあるんだ。」
と 
小さなリボンのかかった包みを出して

 「受け取って欲しい。」

その中に何が入っているかは、
簡単にわかった。
映画にでも出てくるようなシーンだった。
舞い上がった気持ちをおさえて、

 「ありがとう。」

 「どうしても
 ぼくはみっちゃんと
 結婚したい。
 どうだろうか?
 受けてはもらえないだろうか。」


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