思恋－SIREN－

次の日、学校に行くと、「ねぇ…要君と付き合ってるんだって…」「えッ！？」みんなが話してた。
「ちょっと！何それ！？」
私は、聞きにいった。
「え～？自分に聞きなさい～？ｸｽｸｽ」と返された。
何で？どうして？帰り際に、長谷が呼び止めた。
「…何？」私は、涙声で言った。
「俺のせいだよな…ごめん」謝らないで…謝らないでよ…
「メアド聞いたのは…好きだったから…」私も…
「私もだよ…」
言葉を消すように、「でも…好きな奴は、泣かせたくない。」
シンっと静まり暗い校庭…
ぢゃあ…と、先を行く長谷…一切振り向く事なく…あのたくましい背中さえもが悲しげに映る…
その場に座りこみ涙を流す私…涙を拭う事なく、ただ溢れる涙を抑えきれずに…