―永遠。それは時に人を狂わす狂気となる【短】―
しかし、そんな私でも魅力を感じるものがあった。

それは、──死。

今まで得た全てを一瞬にして無に変える。

素敵じゃない…。

「生」という名の束縛からも逃れられる。

初めて希望の光を感じた。

遠出を楽しみにはしゃぐ子供のように、私は心の底からワクワクした。

「死」を待ちきれず、私は15階建ての会社の屋上から勢い良く飛び降りた。
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