球地で…―心を探して―
少し歩くと なにか緑色した私の身長よりとてつもなくでかい半円が地面を埋め尽くすように並んでいた

小さいものでワゴン車くらいの大きさで

大きいもので①階建ての家くらいの大きさかなぁ

畑のような感じでそこだけ木や草が生えてない…

立ち止まっているカナトを差し置いて 私は進もうとした

①歩…②歩…

ピタっ…

えっ?足が動かない…

金縛りにでも会ったかのよう二そこから①歩も進めなくなった…

『カナト?』

なぜか解らないけどすぐにコレはカナトのアズだってわかった…

『どぉして止めたの?』

カナトは下を向いたまま何も言わない…

黙っているカナトをじぃっと見るめていると

目を一瞬疑ってしまった

だって今までは⑤才くらいにしか見えなかったカナトの姿が…

なぜか…多分幻影みたいなものかもしれないけど…

あれはきっと元の姿のカナトだと思う…

それがなぜかダブって見える…
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