球地で…―心を探して―
カナトはちょっと考えた末に

「心配なのはしってた…。きっとこの川を越えれば町がある。そこに行けば話そう…いけたらな…」

『えっ?』

知ってってくれたんだってちょっと嬉しくなった

でも…川の向こうに目をやったけど町なんて見えない…

前にも言ったけどホントに馬鹿でかいの

横流れぢゃなくてもし波みたいに打ち付けてたら海ぢゃないかって思うような川なの

めっちゃ不安になってきた…

「この川は強いアズの持ち主ぢゃないとそう簡単には渡れない」

『どぉして?』

アズで橋をかけたり 飛んで渡ったりしたらいいのに。

「それがどうしてかというとこの川には水龍が住んでいて
川にアズで橋をかければそのもののアズが弱ければこの馬鹿でかい川の向こう側までアズが持たない…
そしてたとえとどいたとしても住み着いてる水龍に壊されてしまう」

っということは橋は無理なのね

「川をせき止めて渡ろうとしてもあたり間に水龍のアズには勝てず押し流される」

あっ☆

せき止める手もあったんだぁ~

でもそれもダメなんだ…↓

『飛ぶのは??』(ボソ)

自信なさげに小さな声でつぶやくと聞こえていたらしくカナトは言い返してきてくれた

「空は水龍のアズにやられる可能性大だ。何しろ水龍は水を自由自在にあやつるからなぁ~」

ぢゃぁどぉやって渡れば良い…

どぉやって…

橋もダメ 空もダメ 水せき止めるのもダメ…

他に何があるん…


パシャ②


水の音が聞こえる…

…カナト暢気に顔なんて洗ってる暇ぢゃないのにっ!

なぁんかそんな暢気で余裕たっぷりのカナトがうらやましくなってきた↓

はぁ~いらだつ気力もないわ

私も顔でも洗っちゃおうかなぁ~
< 19 / 78 >

この作品をシェア

pagetop