球地で…―心を探して―
そしてこのお城の庭まで来たところでカナトは座って話し始めた


「笹。あのな、驚くかもしれないけど…この世界(球地)で王よりも王子よりもなによりも水龍王が一番すごいんだ。」

『へぇ~っ。でっ??』

「でっ?じゃなくて つまり王よりも王子よりも水龍姫のほうがすごいってことにもなる」

『なるほど…って えぇ~~
ってことは私 サントラス王さんよりもカナトよりも地位がたかいってこと?』

「そぉいうことだよ」

『でもどうして…?』

「うぅ~~ん じゃぁ水龍姫の話聞かせたほうがはやいかもなぁ」

『水龍姫の話?』

「水龍姫はその昔 この球地に生まれた一人の少女だった…少女が赤ん坊のとき 球地にでかい龍が来て 球地は滅亡の危機にひんしていたんだ
村の人たちが逃げようときその少女の母親が石につまずいてこけて赤ん坊を池に落としてしまったんだ
その池には問題の龍が住み着いていて そのとき何らかの原因でその赤ん坊に龍が宿ってしまったのだ
以来 球地ではその赤ん坊を大事にしてきたが 大事にしてきただけで一番すごかったわけじゃなかった…
それから⑮念その赤ん坊が大きくなったそのとき
少女がアズで水龍を操れるようになった
その頃 水龍はあらゆるものを神としてたたえられてたため その水龍を操れる少女は水龍姫と称えられ球地で一番偉い人となった
今でもその龍は代々親から子へと宿り変えされてるらしい
つまり笹の体内には龍がやどってるってことになるのかなっ
……
そぉいや今思い出したどっかで読んだことがある…
水龍姫ササ=リトエント様は茨の森の魔物ミュユラによって記憶を消され別世界におくられたって…
だから笹は地球にいたのか…」

『ミュユラってたしかカナトを子供の姿にした奴ぢゃない?』

「あぁ…」

『…だからかな?カナトは姿がもどり私は思い出すって…?』

「さぁなっ。でもまぁなんとなく解っただろ?」

「うん まぁ 一応…」
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