球地で…―心を探して―

ポチャン…
 
 ポチャン…

『うぅ~~~~…ぅん?…』

「大丈夫か?笹」

『ここは…ってまた頭痛ぁ~うったのかなぁ??』

「大丈夫か?どうやら地下っぽいなぁ?」

『地下って…でもココ明るいよ?この松明で?誰か居るのかな…?』

「ここは多分 茨の森一難関の入ったら誰一人として出られなかったという未確認地下迷宮だ」

『えぇ~~って迷路なんだったらこうして壁に右手を壁に当てて歩いてけば…』

カナトは首を横にふった

「そんなことしても何時間かかるか…」

『ぢゃぁどぉすんのよぉ~』

「それはー…」

あぁー

だんだんわかってきた

カナトって考えるの苦手なんだ

いっつも私がなんか考えてる気がしてきたぁ~

しょうがない…

考えるかぁ~

迷路ねぇ~↓

う~~ん

小さいころ なんか迷路の本とかでいっぱい遊んだけどなぁ~

うぅ~~ん

確か…

あの頃はアレがとっても難しくって

私 迷路の壁とこぶち抜けて一直線でゴールとかめっちゃ面白くないことやってたよねぇ~



一直線…



あぁ★

『なるほどぉ♪アズで一直線に穴開けちゃえばいいんだ♪』

「でもココは茨の森だ…アズでそぉ簡単に壁に穴が開けれるかどうか…」

『まぁやってみるっきゃないっしょ♪私たちの目指してるほうってどっち??』

「あっちだけど…」

『まぁ見てて♪』

そう言って壁に手を置いて

『青い石よ。我に力を与え 我の身を守れ。ブルーストーン』

アズを唱えたら 白水龍が出てきて 水が何故か勢いよく後ろから流れてきた

『えぇ~~なんでぇ~』

急いでカナトがアズで小船を作った…

『白水龍…?』

私が声をかけると白水龍はうなずいて壁に向かって勢いをつけてぶつかった

白水龍が行くところは一直線に道ができて

水の流れに乗って私たちは白水龍の後を進んだ…


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