球地で…―心を探して―
ムクッと体を起し

『青い石よ。我に力を与え我のみを守れ。ブルーストーン』


《止めろぉー!!そんなことしたって また石が割れたら次こそササは消えるんだぞそんなことになったら…俺様は…俺様はそんなの嫌だ!!》

刹那が後ろから叫んだ

私はそっちに向いてニッコリ微笑み次にミュユラを見た

ミュユラはゆっくり頷いてその隣に居たハピスさんも頷いていた

そして…

カナトにアズをおくるように集中した…

カナト…

カナト

お願い!!

お願い!!!


生き返って!!!!




ピリっ


『あっ…割れちゃう…』

私の声と同時にあたり一面が青になった

居るのは…

私とカナトだけ…

他は何も見えない…

何も聞こえない…

『…青い石……ヒビ入ったはずなのに…もう消えてる…』

どぅなっちゃったんだろぉ…

『カナト…』

あったかい…

脈がちゃんとあるみたい

『カナト!カナトー!起きてっ起きてってば!!』

「うっ…う~~。さ…さ…?笹か??」

『カナト。カナト。カナトぉ~(泣)』

もぅ 涙いっぱいにして少し起き上がったカナトに抱きついた

『よかった…カナト』

「…俺……死んだんじゃ………」

『ごめんね…私が…』

「もしかしてアズで俺を?」

『うん…』

「どぉしてそんなことしたんだ!!そんなことしたら笹も死んでたかもしれないのに!!」

『だって…』

「あぁ…でも ありがとう…笹…」

そぅ耳元でゆっくりささやいてくれた

『終わったね…』

「あぁやっと終わった」

『これからどぉするの?』

「まぁ 俺の国に帰るか?」

『いっ いいの?』

「あぁ…」


光は消え みんなと合流してから

来た道を帰り始めた

カナトの生まれた国へ…
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