携帯依存症候群
「でさーってセナ聞いてる?携帯止めなよ危ないって」
「聞いてるし大丈夫だよ」
授業中も休み時間も帰り道も私は更新し続けた。
ランキングを落とさないようにするため更新が必要だった。
6位まで上がった私の小説。
1位までは遠くない
「セナも書いてるんだ。どんな小説?教えてよ」
「ちょっと黙って」
「え?何その言い方。失礼じゃない」
「ゴメンゴメン。じゃあ静かにして」
「つまんない。録画したドラマ見るから先行くね」
そう言って走って行ってしまった。