【番外編】桜色~叶わぬ恋~
『あの、さ・・・。友達が少なくて楽しくないのか?』
これも物凄く無礼な質問だ。
でも、俺とまったく違う答えをだした三咲の気持ちが気になった。
どんな考えをしていたのだろうか。
『え?ああ、そうか・・。そういう考えになるよね。』
無礼な質問をしたわりにはあっさりとした態度だった。
う~んって悩んで言葉を選んでいるみたいだ。
『確かに、友達がたくさんいるのって楽しいのかもしれない。でもね?私は本当に私を理解してくれる人がいいんだ。その場しのぎにたくさん友達を作っても私にしてみたら意味のないことなの。たった1人でも理解してくれる人がいたらそれは会話をしたり遊んだりする10人より大切な存在だから。』
そういった三咲はすごく大人に見えた。
なんだか三咲の言葉がずっしりときた。