風になったアナタへ
その日も、私とリンは二人で私のアパートでコーヒーを飲みながら話していた。

「なんて?」

「なんだか、消防活動を充実させるために、お金を寄付してくれって内容だった」

「で、寄付したの?」

「ううん。今、ホントにお金に余裕が無いから断ったんだけどさ……」

と私がスッキリしない口調で言うと、

「何よ、その顔は?」

とリンは私の顔を見た。

「いや、大した事じゃないんだけど、最後に嫌なこと言われたんだよね」

「何を言われたの?」
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