風になったアナタへ
「ちょ、ちょっとリンっ、いいよ別に。もう、昨日のことだしっ」
電話の子機を取り返そうとする私の手をピシャリと叩き、リンは電話が繋がると事務的な口調で話し始めた。
「昨日、電話で寄付を募られて断った者の友人ですけど、寄付を断ったらFuck youと言われたそうなので電話をしてます。Fuck YOU!」
最後の一語に力を込めて言った後、リンは乱暴に電話を切った。
私は驚いて何も言えなかった。でも、リンは、そうすることが当然といった顔で、驚いて呆然としている私に説教を始めた。
「どうして腹が立たないのっ! 寄付を募る側の人間の態度として許せるっ? 私は、あんな奴らに寄付なんて絶対するなって、みーんなに言いふらしてやるわっ」
リンは、本当に憤慨した様子で、私にそう言った。
些細なことかもしれない。でも、私は世界で一番強い味方を得たような気分だった。
電話の子機を取り返そうとする私の手をピシャリと叩き、リンは電話が繋がると事務的な口調で話し始めた。
「昨日、電話で寄付を募られて断った者の友人ですけど、寄付を断ったらFuck youと言われたそうなので電話をしてます。Fuck YOU!」
最後の一語に力を込めて言った後、リンは乱暴に電話を切った。
私は驚いて何も言えなかった。でも、リンは、そうすることが当然といった顔で、驚いて呆然としている私に説教を始めた。
「どうして腹が立たないのっ! 寄付を募る側の人間の態度として許せるっ? 私は、あんな奴らに寄付なんて絶対するなって、みーんなに言いふらしてやるわっ」
リンは、本当に憤慨した様子で、私にそう言った。
些細なことかもしれない。でも、私は世界で一番強い味方を得たような気分だった。