風になったアナタへ
そんなふうに、自分達の未来をリンと話していると自然に私の顔もほころんでくる。
「10年後、私達、どんな風になってるかな……。リンも私も結婚とかしちゃってるかな」
「うーん、葉月は結婚してそう。私は分からないな。でも、子供は欲しい」
「きっとリンも結婚してるよ。結婚式、絶対に呼んでよね。どこにいても、リンの結婚式には必ず行くから。でもさぁ、その前に、相手を見つけなきゃねぇ……」
私がふと現実に戻って最後にそう呟くと、リンが間髪を入れずに言った。
「ニューヨークで見つけるのっ! 超イケてる金持ちのナイスガイを見つけるのよっ」
私達は、こんな会話を事あるごとにした。それは決して夢物語風に語られるのでは無く、むしろ建設的な計画を立てているかのように話された。当時の私とリンの先には、いつだって当然のように共有する未来が存在していた。
「10年後、私達、どんな風になってるかな……。リンも私も結婚とかしちゃってるかな」
「うーん、葉月は結婚してそう。私は分からないな。でも、子供は欲しい」
「きっとリンも結婚してるよ。結婚式、絶対に呼んでよね。どこにいても、リンの結婚式には必ず行くから。でもさぁ、その前に、相手を見つけなきゃねぇ……」
私がふと現実に戻って最後にそう呟くと、リンが間髪を入れずに言った。
「ニューヨークで見つけるのっ! 超イケてる金持ちのナイスガイを見つけるのよっ」
私達は、こんな会話を事あるごとにした。それは決して夢物語風に語られるのでは無く、むしろ建設的な計画を立てているかのように話された。当時の私とリンの先には、いつだって当然のように共有する未来が存在していた。