風になったアナタへ
1998年7月某日(リンの死後約5日)
~リンと出逢った場所で~
授業を受けに私はキャンパスへ赴いた。
美術関係の教室が入っているビルを前にして、胸が締め付けられた。リンと初めて出逢った場所が、このビルの中の教室だったからだ。
出逢ってまもない頃、授業が終わると私達はビルの入り口の所で、色々な話をした。鮮やかに甦る記憶が切なかった。
その時、私は初めて、今のこの自分の気持ちを文字にして残しておきたいと思った。時間と共に薄れていくであろうリンを思う切ない気持ちを言葉にしておきたいと強く思った。私は、その場にしゃがみ込み、ノートの一番後ろのページに、溢れてくる言葉を並べ始めた。
美術関係の教室が入っているビルを前にして、胸が締め付けられた。リンと初めて出逢った場所が、このビルの中の教室だったからだ。
出逢ってまもない頃、授業が終わると私達はビルの入り口の所で、色々な話をした。鮮やかに甦る記憶が切なかった。
その時、私は初めて、今のこの自分の気持ちを文字にして残しておきたいと思った。時間と共に薄れていくであろうリンを思う切ない気持ちを言葉にしておきたいと強く思った。私は、その場にしゃがみ込み、ノートの一番後ろのページに、溢れてくる言葉を並べ始めた。