先生

「どーしたの?

じゃねーって!

靴履き替えろよ」


「あ、忘れてた」


「ったく…ホラ、下駄箱行ってこい」


「はぁ~い」




姫や皇には無い力がてっちゃんにはあると思う。


まぁあたしがてっちゃんのこと好きって、

ただそれだけの理由だけどね。


「あと池田。

廊下は走んなよ?」




そう言ってあたしのおでこをこづく。




「てっちゃんvv」




てっちゃんは女のコへのスキンシップは激しい。


みんなされてるってわかってるけど、

それでもあたしの名前とあたしだけに何か行動をおこしてくれるっていうのに、

すごく嬉しくなるんだ。




「さっさと行って来い」


「はーいっ」




てっちゃんがコソコソ話す皇と姫の方に行くのを少し眺めてから、

あたしは昇降口に向かう。


後ろでパシン!っていう皇を殴った音と




「ぃって! 何すんだよ!」




っていう皇のてっちゃんに対する怒りの声が聞こえる。




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