先生

姫がなんか言った気がしたけど、姫の背中をグイグイ押してベッドに寝かせる。


全く!


熱あんのに学校くんなっつの!



「いーい? 寝てんのよ??

今日は午前中で授業終わるからそれまで寝てな!」


「は…はぃ…」




あたしの有無を言わせない言い方に姫が戸惑いながら返事をする。


けど戸惑ってたかと思うとあたしの横をチラッと見てクスリと笑う。







「沙妃、教室行かないとチャイム鳴るよ?」




そう言われて時計を見る。


8時37分。


ちなみにSTは8時40分。




「げっ! やばっ!!


後で迎えに来るからっ寝てなさいよ?」


「うん」




最後にもう一回姫に念を押す。



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