先生

教室から出ようとして目の端にてっちゃんが映る。


心の中ではそのまま通り過ぎようとしたんだけど、何故か口が勝手に




「じゃ、てっちゃん。姫のことよろしくねっ!」




って言ってた。


なんでそんなこと言ったのかわかんなかったけど、それを悟られないように保健室を出る。


びっくりしたー…


自分の口が勝手に言うとは思わなかった。


習慣てすごいな。



ってかあたし不自然じゃなかったよね?


あたし的には結構自然だったと思うけど。


あ、皇に電話しなきゃ。


皇に電話をかけながら教室に向かう。


長い呼び出し音がする。


まだ出ないのかよ。


早く出ろっつの!


チャイム鳴るんだけどっ


なんて思ってると




「ん~?」




なんて寝ぼけた皇の声。




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