先生

「な、何の冗談……」


「冗談なんかじゃねーよ」




そう言う皇の目は、表情は真剣で怖いくらいだ。


皇が器用に嘘をつけるヤツじゃないからわかる。


皇は、本気なんだ。


そんな本気な皇にだからあたしも本気で答えなきゃいけない。




「ごめん。

あたしはやっぱりてっちゃんが好きだから……」


「宮内なんておっさんじゃねーかっ!

7歳も年上のヤツ好きになったってしょうがねぇじゃん!

オレらみたいなガキ、相手にしねーよ!!

待ってたって無駄だろ!」


「んなっ!?

おっさんじゃないもん!

それにガキを相手にしないなんてわかってるよ!

だから早く大人になっててっちゃんに会いに行くんだよ!

待ちたくて待ってるんじゃないっ!

それでもっ

諦められないくらい好きなんだもん!

大好きなんだもん!!

好きなんだからしょうがないじゃんっ!!」


「………ふはっ(笑)」


「は?」




こんだけ言い合いした後だっつに急に笑い出す皇にあたしの顔は引きつる。


なんで笑われたの!?




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