先生
「今の沙妃の顔最高!
超不細工(笑)」
「それ好きなコにはくセリフ?」
「悪ィ(笑) うん。
スッキリした」
あたしに向かって皇が笑顔を向ける。
その笑顔にあたしはなんだか胸がキリキリと痛む。
「沙妃が宮内のこと好きなんて最初っからわかってたことだし。
それでも言わねー方が嫌だったから言っただけだから気にすんなよ。
宮内に想い届くといいな」
そう言ってまたやわらかく笑う。
その笑顔を見てやっぱり胸が痛んだ。
……皇があたしのこと好きなんて知らなかった。
だってあたしは皇は姫のことが好きだと思ってたから。
あたしや他のコにはちょっと(いや、結構?)意地悪だったりとかするけど、
姫には優しくて甘くて特別みたいに思えてたからびっくりって言うか………
は?
って感じ。