雪花
そんな時、高校の入学式で雪華を見かけたんや。
桜の花びらが舞い散る中、背筋を伸ばして桜を見上げてた。
クラスの中に、その子がいた。
誰かといなきゃ不安な俺とは、正反対でいつも一人でいる雪華を見て、かっこええと憧れてたんや。
そんな雪華を見て、俺も一人でがんばってみようと思えたんや。
ありがとう 』
涙をこぼしたくなくて、空を見上げた。
「そんなんじゃ、ない…」
今ごろ相馬は、飛行機の中にいるのかな?
相馬の目に、私がそんな風に写っていた事に、驚いた。
ちょっと誇らしいけど、本当の私はそんなんじゃない。
怖いんだ。
人を受け入れるのが、怖い。
だけど…。
相馬と、もっと話したかった。話せばよかった。
1枚かと思った手紙は、もう1枚あった。
1枚目をめくる。
相馬の言葉は、続く。
一方的に。相馬の想いだけを。
私には、反論どころか相づちすらさせてくれない。
相変わらず、勝手なヤツ。
桜の花びらが舞い散る中、背筋を伸ばして桜を見上げてた。
クラスの中に、その子がいた。
誰かといなきゃ不安な俺とは、正反対でいつも一人でいる雪華を見て、かっこええと憧れてたんや。
そんな雪華を見て、俺も一人でがんばってみようと思えたんや。
ありがとう 』
涙をこぼしたくなくて、空を見上げた。
「そんなんじゃ、ない…」
今ごろ相馬は、飛行機の中にいるのかな?
相馬の目に、私がそんな風に写っていた事に、驚いた。
ちょっと誇らしいけど、本当の私はそんなんじゃない。
怖いんだ。
人を受け入れるのが、怖い。
だけど…。
相馬と、もっと話したかった。話せばよかった。
1枚かと思った手紙は、もう1枚あった。
1枚目をめくる。
相馬の言葉は、続く。
一方的に。相馬の想いだけを。
私には、反論どころか相づちすらさせてくれない。
相変わらず、勝手なヤツ。