掻き鳴らせ、焦燥。〜春風に舞う〜


帰り際、ゲンちゃんさんに涙ぐみながら


「オマエら〜、オレのツボを押さえた曲ばっかやりやがってよ〜」


と云われ、「よかったな、若者」と肩を叩かれた。








三人でスタジオの外へ出ると、ナオヤさんが張り切って


「よぉ〜し! 飲みいくぞぉ〜」


と云ったが、アキトさんに「高校生連れて行けるか、馬鹿っ」とはたかれ、仕方なく近くのファミレスに入ることになった。





< 43 / 54 >

この作品をシェア

pagetop