サンキューマイデイリー
悠介は男女交際にほとんどといっていいほど興味がない。友人に信じられないと糾弾されようが女の子たちに興味ないふりしてるだけだと知ったかぶりされようと、それは曲げようのない事実だった。
さらに言うならば、大学に入って我さきに特定の異性を作り上げようと躍起になっている人間は苦手だ。何がいいのだか知らないが、そんな急ごしらえの関係で満足しているような人間は苦手だ。悠介はいつもそんなことを思っていた。
どうして交際という形をとりたがるのだろう。友達になって話しているだけでは満足できないものなのだろうか。
「なんでだよ!おまえはいっつもそうやってもったいないことばっかり」
この友人、花村公もそのタイプではあるのだが、なんやかんやと縁があって入学して2か月、こうしてつるんでいる。お軽いお調子者タイプで飲み会なんかでは率先して場を盛り上げている。つぶれた公を部屋に担ぎ込まれるのも、悠介はだんだん慣れてしまっていた。
躍起になっているのは事実であるが、この友人は悠介の価値観を否定はしない。“まぁそんなやつもいるよな、珍しいけど”くらいに受け取ってくれるので、なかなかありがたかった。
「興味無い。ほんと、面倒くさいから」
「なんだよー、俺どうやってことわったらいいの…」
途方に暮れてまた携帯を見つめている公を横目で見ると、悠介は自分の携帯電話をポケットから取り出した。
新着メールが一件ある、そう液晶は告げていた。
さらに言うならば、大学に入って我さきに特定の異性を作り上げようと躍起になっている人間は苦手だ。何がいいのだか知らないが、そんな急ごしらえの関係で満足しているような人間は苦手だ。悠介はいつもそんなことを思っていた。
どうして交際という形をとりたがるのだろう。友達になって話しているだけでは満足できないものなのだろうか。
「なんでだよ!おまえはいっつもそうやってもったいないことばっかり」
この友人、花村公もそのタイプではあるのだが、なんやかんやと縁があって入学して2か月、こうしてつるんでいる。お軽いお調子者タイプで飲み会なんかでは率先して場を盛り上げている。つぶれた公を部屋に担ぎ込まれるのも、悠介はだんだん慣れてしまっていた。
躍起になっているのは事実であるが、この友人は悠介の価値観を否定はしない。“まぁそんなやつもいるよな、珍しいけど”くらいに受け取ってくれるので、なかなかありがたかった。
「興味無い。ほんと、面倒くさいから」
「なんだよー、俺どうやってことわったらいいの…」
途方に暮れてまた携帯を見つめている公を横目で見ると、悠介は自分の携帯電話をポケットから取り出した。
新着メールが一件ある、そう液晶は告げていた。