あなたが一番欲しかった言葉
イサムとエミが辿り着いた先
数日後、エミさんとバイトで一緒になった夜、いつものようにすれ違いざま、耳元で告げられた。
「イサム、今夜は時間が作れるから」
2人のデートは、いつもそんな風にして、家庭のあるエミさんが主導権を握っていた。
付き合い始めた当初は、バイトが終わってから居酒屋やカラオケボックスへ行ったものだが、最近ではそのままホテルへ直行するようになっていた。
イサムは、この前の結城さんとの会話を思い出していた。
「とにかく一歩を踏み出せ、歩き始めるんだ」
あの言葉が自分を中の熱意をたぎらせていた。
決意が固まった瞬間だった。
立ち止まっているばかりじゃしょうがない。
俺はシンガーソングライターになる。
夢に向けて歩き始めるんだ。
そして、エミとの別れも決意していた。
「イサム、今夜は時間が作れるから」
2人のデートは、いつもそんな風にして、家庭のあるエミさんが主導権を握っていた。
付き合い始めた当初は、バイトが終わってから居酒屋やカラオケボックスへ行ったものだが、最近ではそのままホテルへ直行するようになっていた。
イサムは、この前の結城さんとの会話を思い出していた。
「とにかく一歩を踏み出せ、歩き始めるんだ」
あの言葉が自分を中の熱意をたぎらせていた。
決意が固まった瞬間だった。
立ち止まっているばかりじゃしょうがない。
俺はシンガーソングライターになる。
夢に向けて歩き始めるんだ。
そして、エミとの別れも決意していた。