あなたが一番欲しかった言葉
事故 -未明の悪夢-
リリリリリ--------!


遠くで何かが鳴っている。


目覚まし時計?

設定を間違えたのか。
こんな真夜中に鳴るなんて。


僕は布団から腕だけを伸ばして、目覚ましのストップボタンを叩いた。

けれど音は鳴り止まない。

寝ぼけ眼で、何度も何度も叩くのだが、一向に鳴り止む気配はなかった。


電話・・・か?


音は目覚ましではなく、電話のベル音だと気付いたけれど、あまりの寒さに布団から出ることがでず、相手が諦めるのを祈るようにして待った。

いつまでたっても鳴り止まない電話。

非常識な相手に、軽い憤りを感じながら、勢いをつけてベッドから飛び起きた。
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