あなたが一番欲しかった言葉
「ほらほら、俺の肩につかまって」

「大丈夫だってば。一人で歩けるって」

言葉とは裏腹に、エミさんはイサムに担がれるよな格好で、トイレへと向かっていった。

歩けないエミさんをイサムが付き添った。
ただ普通にそう思っていた。


その時は。


< 27 / 230 >

この作品をシェア

pagetop