あなたが一番欲しかった言葉
「おまえ、エミさんとこの先、どうすんだよ」
と、喉まで言葉が出掛かったが、そこへメグのオーダーが入った。

「もう、喋ってばかりいないの。
ウォッカトニック2つと、ソリティドッグ、あとミックスナッツをお願い。
それと、今度ゆっくり聞かせてね。イサムさんの彼女のこと」

「わわっ、なんだよメグ、聞いてたのかよ」

イサムは驚きのあまり、肩を大きくびくっと動かした。

相手が同じバイトのエミさんだと知ったら、彼女どう思うだろう。

「もしかして同じバイトの女の子だったりしてね~」

うっ、鋭い。
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