‐恋は唇で嘘をつく‐【激甘短編】
「っ…!せんぱっ…」
彼も呆気にとられている
さっきの彼とは違い、先輩の口づけは噛み付くような激しいキス
「っ…ふっ…」
絡められる舌の感触に、酸素不足に、私はだんだんと涙目になる
「はい、しゅーりょー」
私の目に、大きな優しい手が当てられて、唇同士がはなされる
「先輩、強引だね」
「ふん…俺の名前は大瀬戸龍だ。おまえも名前を教えろ」
「さぁ、なんだっけ?」
全く違う放課後に起きた2人のキスに、私はフラフラと翻弄させられる事になる