‐恋は唇で嘘をつく‐【激甘短編】
サド王子・甘王子
……どうしよう
あんな事があった後だから、先輩にも彼にも会いづらい
唇に残る、2人の感触
鮮明に思い出される、不思議な快感
だめだ…溺れてしまう
そっと唇に自分の指を当てる
「何してんだ、夜星」
「…!!!!??」
この声は先輩っ!!
「いや…あの……、別に…」
「何?ちゃんと言わないとわからない。俺のキスを思い出してたのか?」
「ま…まさか!」
私がそう言うと、トンッと階段の影の方に押された