‐恋は唇で嘘をつく‐【激甘短編】
「いやらし…」
「っ…!!!?」
私は先輩をドンッと押し退けて、慌てて階段をかけ降りた
先輩はただ笑っていた
先輩…
先輩が耳元で発した言葉が、耳に木霊してはなれない
「あ…」
耳まで真っ赤になった顔を必死で隠しながら私は走った
途中、ぼすっと誰かにぶつかった
「美羽ちゃん見っけ♪」
「!!?」
植物園の彼!!
「クラ、誰その子?」
「あー、俺のお気に入り」
クラ…?