携帯のきせき
校門を出ようと門をくぐった時、前方に東高の生徒とみられる男の人が歩いてきた。

顔はよく見えないけど・・・背が高く、頭には帽子をかぶっていておしゃれな感じの人。

高校生ッぽいしめんどうなことになると嫌だからアタシはわざと顔をしたに向けてその男

の人の横を通り過ぎようとした。

「・・あの・・・」

ふいに出た声にあたしはびっくりして顔を上げた。

・・・・・・か、カッコいい・・・・・。

ッてそんな事いってる暇ないっつの!!

この人今あたしに話しかけた・・・?

「は・・・はい??」

アタシを見下ろすその男の人は本当にかっこよくて・・。

つい目がうばわれそうになってしまう・・。

「あ・・、いきなりスイマセン・・。
この中学の3年に優奈って名前の人いませんかね・・?」

ゆ・・・優奈??っアタシの事・・?

同学年に同じ名前のヒトはいない。

てかなんでアタシの名前知ってるんだ?この人・・・

数秒フリーズした後・・

も、もしかして・・・・・

「優奈はアタシですけど・・・

もしかして・・・・ケンジクン!?!?!?」

違ってたらどうしようなんて、そんな事頭になくて・・。

つい言葉に出ちゃってた。

「え?え?え!?まじすか!?

俺はケンジだけど・・・・ゆ、優奈!?!?」
< 24 / 35 >

この作品をシェア

pagetop