携帯のきせき
「・・・お、お腹いっぱい・・。」

私はケーキ10個でリタイア。

ケンジクンはと言うと・・

5個目のケーキをフォークでつついて遊んでる。

「もー無理。おれ、実は甘いの苦手なんだよねー・・」

やっぱり・・・・

なのに無理してアタシのお願いきいてくれたんだね・・。

「ごめんねケンジクンー・・

無理してこさせちゃって・・・・。」

ちょっぴりしょんぼりしてるアタシを見てケンジクンは

ポンポンッてあたしの頭を触った。

「優奈が楽しめたんならそれでいーの!」

にこって笑ってアタシを見た。

ヤバい・・・

ヤバいよ・・・。

アタシ・・・ケンジクンの事・・・・

「そーだ★優奈!アド交換しよーぜ♪」

「あッ!うん!」

ケンジクンに話しかけられて一人でボーッてしてた自分が

恥ずかしくなった。

アドを交換し終えケンジクンは机に携帯を置いた。

それからじっとあたしを見てくる。

いきなり真剣な顔をされたからアタシは

目をそらしてしまった。

「ねえ・・・優奈。」

「は、はひ!?」

緊張のあまり舌を噛んでしまった。

「いっいひゃい~~っ」

「なにやってんだよ優奈~っ

ッたく・・・どこまで俺に惚れさせる気??」





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