あたしの似顔絵
 腕組みして席に座ったタキガワ君は、何事もなかったように窓の外に顔を向けた。

 りんごみたいに、顔は真っ赤だった。

 そんなタキガワ君を見て、あたしは自分の心臓が飛び跳ねるのを感じた。

 あたしを守ってくれる勇敢な騎士に見えたのだ。


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