ヒミツの悪魔くん



けど、心と体は一つではないのだとも感じた。





“みんなで旅行に行こう”





あの奏の言葉を聞いた時、まずいと思った。





あさの側にいると、もしかしたらあさへの想いが溢れてしまうかもしれない。




気づかれないように目で追って、その度にあさの差し出す手はもう俺に向けられないのだと思うと全てを捨ててでもあさの手を引きそうになった。





苦しい。




痛い。





本当に、俺は合っていたのか?






まるで迷子の子供のようにさ迷う自問自答。





心の迷いを断ち切ると決めて俺は、旅行に行くと決めたんだ。







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