ヒミツの悪魔くん
「何したってにじみ出てんだよ、お前のいいところ」
「…ったく、恥ずかしい奴」
「へへっ…」
潤みそうな瞳をゆっくり閉じて…
「ありがとな」
…最後の最後まで、迷惑けかけっぱなしだな。
「…裕大、話し聞いてくれるか?」
「ガッテン!!」
時間がかかっちまったけど、初めて裕大の友達って胸を張って言えるような気がした。
「よかったね、星」
「奏?」
俺たちの事を見ていた奏が少し寂しそうに笑って居た気がした。