ヒミツの悪魔くん



肝試しの後、俺はこっそり奏に近づいた。





「さっき、何を探してたんだ?」

「うん?大したものじゃないよ」

「?…ならいいけど…」




少し、閥の悪そうな顔が目についたけど奏が話さないのなら俺はあえて聞かないでいた。





「…俺もだけど、奏もやらなきゃいけないことあるだろ」





俺の言葉に、奏は驚いたような表情を見せた。





「!…気づいて…」

「ばーか、奏を見てれば気づくっての」

「……うん、俺も覚悟は決めてるよ」





奏の言葉に、表情に硬い決意を感じた。





うん、もう大丈夫だ。





俺達はまだ子供だけど、強い意志を持ってる。




守りたいものだってある。





戦う意思があればいくらだって強くなれる。








< 110 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop