ヒミツの悪魔くん
あたしは疲れと、星が居ることへの安心感か…いつの間にか星の背中で眠りについていた。
朝気がつくと、あたしは自分の布団にいた。
すぐ近くには険しい顔の美緒。
「み…」
「ばかっ、心配したんだからね」
「…うん、ごめんね」
眉間にシワを寄せながら美緒は怒った。
その目が少し赤くなっている事に気付いた。
目が赤い。
どれだけ心配をかけてしまったのだろうか。
「ほんとに…ごめんね」
「もう、こんな無茶したら張り手だからね」
「…ふふっ、それは無茶出来ないな」
あたしがフッと笑うと、美緒が優しくあたしの手を握った。
「無事で良かった」