ヒミツの悪魔くん
「それは…」
「それはー…?」
星の答えを待ち望んでか、ゴクリと喉がなる。
きっと、あたしが一番知りたかったことだ…。
それが今聞けるんだから、あたしは気が気じゃなかった。
「あさが……」
「……」
星の一つ一つの言葉が、あたしの時を遅く感じさせた。
知りたい。
何なの?
あたしにこんなにも構う理由って…。
「あさが可愛いから♪」
「………は?」
緊張しながら待っていたあたしにあびせられたのは、簡単と言えば簡単だけれど、ふざけてると言えばふざけている内容だった。
ありえない。
こんな答えをあたしはドキドキしながら待ってたって言うの?
…ばからし。
ガタッ…。
「あたし帰るね」
勢い良く立ち上がり、仲良く談笑中の美緒と裕大くんに声を掛けた時だった。