ヒミツの悪魔くん
見慣れない天井に、見慣れないベット。
「ここは…」
確か…美緒と寄り道中に知らない車が来て…
それでー…
「!!」
あたし、貴ちゃんに連れ去られたの?
「う…うそぉぉ~」
何一つ掴めないんですけど!!
何が何だか分からないで頭を抱えるあたしを見かねたかのように、静かに部屋のドアが開いた。
「目が覚めた?」
「!!」
「驚かせたみたいだね」
声の方を振り返ると見覚えのある人影。
「奏…さん?な…なんでこんな事」
「…させたのはオレじゃないよ、あさちゃん」