ヒミツの悪魔くん
「ははっ、確かに。んで?あさちゃんはどうするの?」
「えっ…」
「君が呼ばれたのは、星が覚悟を決めたって事。…星が父さんに会社は継げない、やりたい事があると言ったんだ」
「それであたしが呼ばれたって事は…」
「ー…納得はまずしてないね」
その言葉にあたしはフッと笑って言った。
「なら会いに行きます。2人の父親…篠原社長に」
「そうか、あさちゃんはそう言うと思った。けど父さんは何をするか分からないから、それなりに覚悟は決めたのかな?」
「はい」
このままでいいなんてダメ。
たとえあたしと星が離れてしまう事があったとしても、星がやりたい事が出来るように。
…悲しい顔をさせないように。
「分かった、ならオレが案内しよう」
「ありがとうございます、助かります!!」
2人で覚悟を決め、扉を開くと1人の少女が立っていた。
「明日香…さん」
「この先は、行かせないですわ」
「…え?」
行く手を阻むように明日香があさの前に立ちふさがった。