ヒミツの悪魔くん
「ふざけないで」
パシッ。
あたしは星をキッと睨みながら、あたしの鞄を掴む星の腕を振り払った。
「あさ!ちょっ…どうしたのよ」
「……」
あたしは美緒の言葉を交わして、1人先に店内を後にした。
美緒の声を流してしまう程、あたしは星にむかっぱらがたっていたんだ。
有り得ない!!!
可愛かったから?
可愛かったら誰でもいいのかよ。
考えれば考えるほど、腹が立った。
「~っ、も~!!あんな奴すぐにでも消去よ!!!」
あたしは自分で自分を宥めるように言い聞かせた。
「もう関わることなんて…ないんだから」
そんな小さく独り言を呟きながら、家路に着いた。
ー…次の日。
朝学校に行くと、美緒が慌てた様子であたしを出迎えた。