ヒミツの悪魔くん
「!誰だ」
そこには初めて見る男が立っていた。
新しく入った執事か?
にしては服も口調も…
「あっ、言っとくけど俺ここの執事じゃないよ。この家が提携してる家系の子供なんだ。だから今日はちょっと挨拶にね」
「!」
声に出してしまっていたのか…心を読まれていたかのような言葉に星が固まっていると後ろから不意に声がした。
「あっ、あなた!!あさを連れ去った男!!」
美緒の慌てた声が部屋に響いた。
「!!~っお前が」
星が男にクッと掴みかかろうとした瞬間だった。
「まだ分からないの?」
その言葉に、グッと体を止める。
「君はどこまでも浅はかだよね。君の所為だよ全部」
「!!!」
「あさちゃんを傷つけて苦しめているのは、全部君だ」