ヒミツの悪魔くん



星たちが出て行って1人になった部屋を静かに見渡す。



「ありがとう、オレにまで優しくしてくれてー…。頑張れ」




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その頃、少し前の事…。





明日香の手が伸びてくる手前であさはギュッと目を瞑った。





ガッ…。




「!」

「こっちに来て、あささん!」

「へ?ちょっ…」





目を開けると、明日香さんがあたしの手を引いて廊下を駆けていた。




な…殴られでもするのかと…って明日香さんはそんなことしないか?




いきなり明日香に手を引かれている状況にあたしは頭がついて行けていなかった。





「明日香嬢、これは?」

「……嬉しかったんです」





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