ヒミツの悪魔くん
「奏、お前も来なさい」
「!!」
篠原社長の呼びかけに、扉の端からひょこっと奏さんが顔を見せた。
「ありゃ、ばれてたの」
「当たり前だ、お前は昔からかくれんぼとか苦手だろう」
「頭隠して尻隠さず」
「う…うっさいな、星」
笑顔で笑い合う3人。
良かった。
きちんと向き合えたかな。
「なーに、あさまで嬉しそうに」
「べ…別にしてない」
星、もう大丈夫だよ。
今まで向き合えていなかった分、沢山話したい事、話す事があるでしょ?
今はそれが出来る時。